【掲載情報】「文學界」11月号/「俳句」11月号/「俳壇」11月号/「文藝」2019年冬季号
4つの雑誌にいっぺんにべつべつのものが掲載されたのでまとめて書いておきます。
●「文學界」2019年11月号
特集「恋愛に必要な知恵はすべて山田詠美から学んだ」の名文選「Amyいわく 十九人の心に響いた恋愛にまつわる一節」に、『ぼくは勉強ができない』からの一節と、コメントを。
人生で読書が楽しかった時期は、中学時代のほんの一瞬で、イコール山田詠美との出会いでした。
●「文藝」2019年冬季号
特集「詩(うた)・ラップ・ことば」にQR俳句「図々しく窓は」を寄稿しました。消費税増税、QR決済による還元で普及したQRというひとこまの記号を句中の1文字として、そこからジャンプして新たな世界が見えるようにつくりました。
寒鯉の口へ天日の◼️またも 佐藤文香
↑ここがQRになっています。
俳句という詩の、以下のような性質について考えながら取り組みました。
・読者が出向かないと享受できないこと
・用いられた言葉をひとつずつ考え調べることでわかっていく(身体の運動をともなう)こと
・楽に合点がいかない(「わかる」ことが遠くで行われる)こと
・短いがさまざまな書かれ方がなされること
・1句ずつ/何句かセットで読むときの、作品としてのあり方の違い
●「俳句」2019年11月号
作品12句「水は歯を」を寄稿しました。イモムシやガチョウ、白子のフリットやホッキ貝など、自分が今興味のあることを、いかにかっこよく/おもしろく書くか考えながら書きました。
水は歯を街と思ひぬ落葉期 佐藤文香
●「俳壇」2019年11月号
特集「没後50年 石田波郷ーいのちの韻律」内に文章を書いています。
もともとの依頼は「私の好きな波郷の一句」というコーナーで、「ご自身のいちばんお好きな波郷の俳句作品一句を挙げ、その句についての鑑賞文や随想をご執筆ください。」でした。よって、夫大好き随想を書いたのですが、雑誌ができてみたら「波郷一句鑑賞」というコーナーになっていました。一句鑑賞でなくてすみません。
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