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蚊や水のグラスに布の柄ゆがむ   佐藤文香

2016年の作。俳句において[季語]と[それ以外のもの]とを組み合わせて一句をつくるのはオーソドックスな方法のうちのひとつです。「や」は切字で、切字にもいろいろな効果がありますが、この句の場合は前後の事物同士を組み合わせているということをわかってもらえれば、それでOKです。もちろん、ちょっと「蚊や!(関西弁的な)」という雰囲気もあります。内容的にはかなり地味な句ですが、17拍を「や」という1拍によってふたつに分けた句であるという観点で見ると、前半が「蚊」という1拍で、考えられる限り最短です(切字「や」で始まる一句でないかぎり)。というわけで、一応これは、構造の可能性にチャレンジした句なのでした。『菊は雪』のp63にあります。

 

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佐藤文香第三句集『菊は雪』(左右社)、できました。

佐藤よりご挨拶
左右社
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下記書店では、『菊は雪』特典として「guca THE FINAL」を配布しています。

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