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2023-05-14

【おしらせ】佐藤文香/Pegasus Books の今後の活動について(選書フェア「のんべえ大学 詩歌学部」/竹中優子『冬が終わるとき』、石松佳『針葉樹林』、夏野雨『じゃんけんをしながら渡る歩道橋がいちばん好きだ』批評会)

ちょっと長くなりますが、最近のやっていることの流れを、自分でわかるように整理しておきます。

なんだったかがきっかけでペガサスに愛着を抱くようになり、その後カリフォルニア州バークレーで生活を始めたら、「Pegasus Books」という名前の地元本屋があり、これはいいなと思いました。パクるというほどでもない、たいしたオリジナリティもない名前ですし、国も違うので、その後帰国してから文学フリマに「Pegasus Books」名義で出店することにしました。あわせて「Pegazine」というZineをつくり、ペガサスにもさらに愛着が出てきました。

というわけで、今後、企画や販売などについては「Pegasus Books」名義でやっていこうと思います。レーベル、というほどではないのですが、なんとなく個人名だけでは心もとないときに使っていくつもりです。「ペガサス句会」も、主に東京以外の地方で、今後開催したいと思います(第一回は博多で行いました)。以前から同人誌の出版元として「走鳥堂」という名前を使っておりまして(名乗るだけなので自由ですね)、今後もそれはそのままです。走る鳥と飛ぶ馬です。ハーフマラソンも走り切ったことですし、なかなか私らしいのではないでしょうか。

さて、5/12より、紀伊国屋書店国分寺店にて、選書フェア「のんべえ大学 詩歌学部」が始まりました。

このフェアは佐藤の持ち込みで、書店員の猪股さんが賛同・ともに準備をしてくださって実現した企画です。これをPegasus Books名義での活動の皮切りとします。あわせて制作したのがフリーペーパー「のんべえ大学 詩歌学部(Pegazine02 特別号)」です。

今回Pegasus Booksは5月の文学フリマ東京には出店しませんが、今後もことあるごとに「Pegazine」を制作していきます。そういった特典的な無料配布物や過去の同人誌、友人の同人誌について、紙で配布したあともweb上で手の届くところに置いておくことが大切だと考え、BOOTHショップ「Pegasus Books」を開設しました。販売してお金を得たいというよりは、資料的な価値のあるものや楽しい作品を提供したいという意図からです。今後少しずつ充実させていきます。

BOOTHショップ→Pegasus Books

フェアとのタイアップイベントとして、「のん大カフェテリア」と称して荻窪の屋根裏バル鱗kokeraにて一日店長をやります。

最近ワインショップで働き始めたことにより(週1回ですが)、7月にもワインと俳句の会を考えています。もともとの趣味である飲食と、飲食店でのアルバイト経験を活かして、Pegasus Booksでは今後もお酒と詩歌の「場」を企画していきます。その他のイベントも、気持ち次第で企画したり登壇したりしますね。

ここで少し角度の違う話になりますが、アメリカで英語やその他の国の翻訳詩に触れて、俳句は日本語詩の一形式だという意識が強くなりました。これまで自分も俳句だけでなく、詩や短歌、川柳を書いてきましたが、今後一層自由に書いていきたいと思うと同時に、さまざまなジャンルの作家同士が交流するハブとなるような仕事をしていきたいと考えています。

選書フェア「のんべえ大学 詩歌学部」は、現代詩・短歌・川柳・俳句の作家にご協力いただきました。フェアで特別販売する同人誌「ぱんたれい」vol.3にも、短歌を中心にいろいろなジャンルの作品、批評が収録されています(私も寄稿しました)。今後は翻訳家の方や海外の詩人とも繋がる場についても考えたいと思います(昨年刊行した所属同人誌である「翻車魚」vol.6では、自分も英詩の翻訳に挑戦してみました)。

ちょうど5/20(土)には詩集の批評会に登壇します。

現代詩についての無知を棚に上げることなく、むしろ部外者の代表としてすべてを教わることによって、ジャンルに風穴を開けていく立場を取りたいです。

今までも俳句の句集の編集のほかに、『金曜日の川柳』(左右社)の企画、編集のお手伝いをいたしましたが、現在は『おやすみ短歌(仮)』(実生社・枡野浩一・phaとの共編著)を編集中ですし、今後も俳句以外の詩歌の書籍の企画・編集協力をしていければ嬉しいです。

俳句の仕事としては、7月より3回ものの講座をひとつ持ちます(詳細後日)。一度はやめてしまったカルチャーの講師ですが、やることを限定して他の先生と違う角度から講義をつくっていきたいと思いますので、もしご興味のある方は続報をお待ちください。句集の編集協力は現在2冊進行中。その他エッセイなどはいつでもご依頼お待ちしています(しかし本当はエッセイ集の執筆を進めないといけないので、仕事は来ない方がいいとも言えます……)。

一番やりたいのは俳句を書くことで、それはずっと変わっていません。
才能ある友人に囲まれていることに感謝し、刺激を受けながら、今後もいろいろな作品を書いていきます。

まずは、乾杯しましょう!!

選書フェア「のんべえ大学 詩歌学部」→ 詳細

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