toggle
2022-12-02

【掲載情報】角川「俳句」2022.12/「虎とバター」創刊号/「俳句雑誌 翻車魚」vol.6 手長猿号

○「俳句」に新作12句「水気の冬」を寄稿しました。
帰国した感慨を、妄想含めて構成したものです。
「猿蓑」のことなどを考えつつ。

舟人にぬかれて乗し時雨かな     尚白「猿蓑集 巻之一(冬)」

初しぐれ新幹線の美しき    文香

よく響かせているのはアイウエオというよりは[s]ですが。

○「虎とバター」創刊号は、以前私がやっていた実験句会「虎とバター」のメンバーがつくった同人誌です。
現在は福田若之さんが指導されており、われわれも寄稿しました。
私の10句は「尻の力」というタイトル。最近なぜか尻の句ばかり書いてる気がするな…これを書いたのはまだアメリカにいたころですが。

すべからく酒になるべく葡萄熟る  文香

○高山れおな・関悦史とともにやっている「俳句雑誌 翻車魚」vol.6手長猿号も完成。私は巻頭「リアルタイム共作」の監修とウェイジア・パンさんの詩の日本語訳をし、「愛のほかに」12句、詩「Berkeley, CA」を載せています。文学フリマ東京で思ったより売れてしまったので、少し増刷しました。

こゑで逢ふ真夏やこゑは消えるのに  文香

いつものように翻車魚ウェブにも。今月は「徳利」10句を載せていますし、同人誌「鏡」には14句。このあたり全部おさえていただくと全部で58句読めます。世界に数名いると噂される佐藤文香ファンの方はぜひチェックしてみてください。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA