toggle
2017-02-01

【掲載情報】「弦」39号に句会報が掲載されました。

おしらせが遅くなりましたが、遠山陽子さんの個人誌「弦」39号に、陽子さん、中村裕さんと3人でやっている「悟空句会」の句会報「ある日の悟空句会」が掲載されました。
あまり流布している雑誌ではないので、裕さんによる前書きを転載します。
悟空句会について
三橋敏雄は生前、主宰誌などは持たず、俳壇的勢力拡大にはほとんど興味を示さなかった。だからその薫陶を受けたものは意外と少ない。その数少ない、敏雄を直接関係に師と仰ぐ遠山陽子、中村裕、佐藤文香の三名が集ったのが悟空句会。句会といってもこの人数だから、気軽に言いたいことを言い合う合評会のようなものである。名称の由来は、芭蕉、敏雄、陽子がそろいもそろって申年生れだという発見に由る。(ちなみに白泉と文香は丑年、三鬼と裕は子年)。加えて白泉が孫悟空を憧憬する一文を残していること。さらに芭蕉が新風を興したのは「猿蓑」。また孫悟空のもとになったインドの猿神・ハヌマーンは詩人でもあった等々、様々な縁ゆかりによって、この名しかないと思われた。平成二十六年十一月二十二日が第一回目で、ほぼ月一回のペースで続けている。言い忘れるところだったが、年齢的にメンバー三名でほぼ三世代をカヴァーしている。(中村裕)

残念ながら私は三橋敏雄さんにお会いしたことはありません。池田澄子の弟子ということで、敏雄は師匠の師匠ということになります。
3人なので、20句ずつ持ち寄り、コメントをし合うだけですが、なかなかないタイプの句会です。
背高きまま老いたれば花野見ゆ  遠山陽子
ロボットアームが捏ねゆく肉の粘りかな  中村裕
イヤフォンの土まで垂れて葛飾区  佐藤文香

関連記事

コメント2件

  • 比田 義敬 より:

    月光献上乃初冬
    突然のメール御許し有れぞかし
    以前から悟空句会の話は読ませて頂いて居りました
    それで中村君の俳句 読ませて頂き度く思って居りました
    今日 高円寺の眉山亭で話をして居ました時
    裕といらっしゃった事が有った事聞きまして 驚きました
    句集「石」は 預かって書き写して返したのですが
    こうなるなら 貰っといて良かったかなとも思いました
    君の未来に必要だろと言って返したのです・・・
    悟空句会の 全記録 読ませては頂けないものかと
    思って居ります 駄目で詮無き事として それはそれでいいです
    佐藤さんの俳句読ませて頂くに 地名の使い方が見事で驚きましたね
    新しき産土神の伍たるなと思いました
    それにしても中村君の死は 残念でたまりません
    三橋敏雄の評伝書けるのは 君しか居ないのだから書けよと
    言って居たのですが それが無くなり 残念でも有るのです
    中村はそれを解ってましたね
    酔って記しているので 気持ちだけ伝え度く・・・・
    御容赦御容赦
    一行で済ませば 悟空句会の記録 
    ブログででも読ませて頂ければと云う事なのです

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA