【掲載情報】「BRUTUS」5/15発売「一行だけで。」特集に参加しています。
「BRUTUS」5/15発売「一行だけで。」特集号に3ヶ所登場しています。
①巻頭座談会。柴田聡子さん・木下龍也さんと現代詩や歌詞、短歌や俳句について語りました。
②アンケートでは大切な一句として渡邊白泉の作品を挙げました。俳句と川柳、8句ずつ1見開きをいただき、壮観。
③藤田哲史・岩田奎・黒岩徳将・斉藤志歩による「新進俳人・夏の季語三番勝負。」の企画・構成に協力し、解説をしました。校了ギリギリでしたが、ライターの迎さんにうまくまとめていただけてよかったです。
①の座談会、いろいろ好きな作品を持って行ったのですが、全然時間がなくて話せず。雑誌で話せなかった作品の一部をここに載せておきます。
【俳句】
待遠しき俳句は我や四季の国 三橋敏雄『長濤』 (池田澄子編著『三橋敏雄の百句』より)
いろんな意味ですごい句。メタにもほどがある。
やっと逢えて近付かないで初時雨 池田澄子『月と書く』(朔出版)
コロナ禍での切ない作品。澄子さんの句は小林エリカさんが〈生きるの大好き冬のはじめが春に似て〉を挙げてらっしゃいました。俳句コーナーじゃないところにあるんだからすごいですね。
【短歌】
からだよりゆめはさびしい革靴と木靴寄りそふやうにねむれば 魚村晋太郎『バックヤード』(書肆侃侃房) (『おやすみ短歌』より)
自分が共編著で関わった『おやすみ短歌』より。魚村さんの歌は千種創一さんが挙げてらっしゃいました。
【現代詩】
わたしが飛び立った窓辺の石のあるところには
つがいを求めるわたしのこころも住む 江代充「午後の光」『梢にて』
最近読んだ詩のかっこいい部分。でもやっぱ全体の話がしたいですね、自由詩は。
【歌詞】
川辺の街の工場の煙
たばこ屋の壁が派手でしたね GRAPEVINE「それでも」
J-ROCK,J-POPの歌詞で、最地味ポイントであるところの2番のAメロ。ここが思い出に残るかどうかがポイント。
作り話に花を咲かせ 僕は読み返しては感動している! フジファブリック「桜の季節」
感動したことを俳句にするんじゃない、自作に感動するのだ、と言ったという三橋敏雄と、同じことを言っていると思い、感動した歌詞。嗚呼、志村さん……。
ほかの部分も本当に読みどころ満載ですので、ぜひご覧ください。
短歌だけの特集にならなくて、本当にありがたかったです。
佐藤の作品としては、動画で青松輝さん、谷川由里子さんらに、〈歩く鳥世界にはよろこびがある〉を取り上げていただいています。(1:09あたり)谷川さんの「歌が好き」なの、わかる!!
編集部のみなさん、ライターの迎さん、福島さんに大変お世話になりました。ありがとうございました。
コメントを残す